ポーランドの秘蹟、クシュトフ・キシェロフスキが描くトリコロール3部作
トリコロール3部作(フランス語:Trois couleurs、ポーランド語:Trzy kolory)は、クシュトフ・キシェロフスキ監督の3つの映画の総称です。 トリコロール青の愛(1993)、トリコロール白の愛(1994)、トリコロール赤の愛(1994年)。この3部作はフランス、ポーランド、スイスの合作で、3部作とも、キーシロフスキとクシシュトフ・ピェーヴィッチの共同脚本(ストーリーコンサルタントのアニエスカ・ホランドとスワウォミール・イドジアックとの共同脚本)、マリン・カルミッツのプロデュース、ズビグニェフ・プリスナーの作曲で構成されています。
赤の愛は第67回アカデミー賞で監督賞、脚本賞、撮影賞にノミネートされました。
テーマ
青、白、赤は左から右の順にフランス国旗の色であり、各作品のストーリーは、フランス共和国のモットーである「自由、平等、友愛」という3つの政治的理想のうちの1つにゆるく基づいているます。同監督作品の「デカローグ」での十戒の扱いと同様に、これらの原則の説明はしばしば曖昧で皮肉なものとなります。キシェロフスキがオックスフォード大学の学生新聞のインタビューで述べているように、「自由、平等、友愛という言葉がフランス語であるのは、(映画に資金を提供するための)お金がフランスのものだからだ。もしそのお金が別の国籍のものだったら、映画のタイトルを変えていたかもしれませんし、文化的な意味合いも違っていたかもしれません。しかし、映画はおそらく同じような内容のものだったでしょう。」
以下、3部作の動画を貼り付けております。(フランス語ですが色で楽しむ物語ですのでニュアンスを感じ取っていただけますと幸いです。)愛とは、何かについて考えさせられる内容となっています。私にとってこの3部作はとても貴重です。それぞれの違った愛の形があることに気づき、新たな発見がもたらされた3部作。有名なそれぞれのフランス人女優が三者三様の愛を体現しているのも見どころといえるでしょう。
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