みなさん、おはようございます。
本の世界って奥深いなと改めてしみじみと思うこの秋の季節でございます。
ということで今まで私が観た映画の中で衝撃を受けた本の実写化の映画を3選紹介していきたいと思います。本日もどうぞお付き合いいただければと思います。
1.かの文豪ドストエフスキーの小説を映画化!ドッペルゲンガーが登場し女の子を奪いあう『嗤う分身』
『嗤う分身』(わらうぶんしん、原題:The Double)は2013年に公開されたイギリスのスリラー映画である。監督はリチャード・アイオアディ、主演はジェシー・アイゼンバーグが務めた。本作はフョードル・ドストエフスキーが1846年に発表した小説『二重人格』を原作としている。
なお、2013年10月に第26回東京国際映画祭で上映された際には、『ザ・ダブル/分身』という邦題が使用された[3]。
ストーリー
あまりにも容量が悪い会社員サイモン・ジェームズ。彼はその影の薄さから、職場の上司や同僚から存在を黙殺されていた。そんな彼の唯一の楽しみは自宅アパートの向こう側に住む同僚ハナの私生活を覗き見ることであった。サイモンはハナが捨てた絵画をゴミ捨て場から回収し、それを自室に飾って愛でていた。そんなある日、サイモンはハナが暮らすアパートの屋上から何者かが飛び降りるのを目撃する。
ある日、サイモンの職場にジェームズ・サイモンという新入社員がやって来た。驚くべきことに、ジェームズとサイモンの容姿は瓜二つであった。しかしジェームズは実に要領が良く、魅力に溢れる人間であった。自分のそっくりさんが自分以上の尊敬を集めていることに苛立つサイモン。職場の人々は自分とジェームズの容姿の酷似に気が付いていないようだった。一方、ジェームズはサイモンの苦悩に同情しているようだった。ジェームズはサイモンにハナを誘惑する方法を伝授する。意気揚々とハナの元へ向かうサイモンだったが、ハナはサイモンを通してジェームズをデートに誘おうとしてきた。やむなくサイモンはジェームズのふりをしてデートに臨むことになった。無線でサイモンに指示を出してもらいながら途中までは順調にいったデートだったが、恋愛関係まであと一歩というところでサイモンがプレッシャーに負けてしまう。その結果、耐えかねたジェームズがサイモンと入れ替わりハナとキスをした。サイモンは不快に思ったが、自分ではどうしようもなかった。翌日、サイモンはジェームズの代わりに会社の適性検査を受けることになった。ジェームズには要領の良さがあったが、地道さには欠けていたのである。
サイモンはジェームズとお互いの欠点を補う関係になれると思っていたが、次第にジェームズに利用されているだけなのではないかという不安を抱くようになった。やがて、2人が決裂するときがやって来た・・・
この映画の見どころはなんとってもジェシーアイゼンバーグの二重の人格を演じるという演技力、そしてところどころに流れる日本歌謡とマッチした昭和的な哀愁を放つ独特の世界観。文豪の描くスリリングでコミカルなストーリーに独特の演出がなされ、唯一無二の作品がここに出来上がった!皆さんぜひご鑑賞くださいmm
2.寝ている間に一体何が…日本を代表する文豪「川端康成」の描くエロティクサスペンス『スリーピング・ビューティー』
『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』(Sleeping Beauty)は、ジュリア・リー監督・脚本による2011年のエロティック・ドラマ映画である。リーの監督デビュー作品である。主演はエミリー・ブラウニングである。川端康成の中編『眠れる美女』が原作である。
『眠れる美女』(ねむれるびじょ)は、川端康成の中編小説。全5章から成る。「魔界」のテーマに連なる川端の後期を代表する前衛的な趣の作品で、デカダンス文学の名作と称されている。すでに男でなくなった有閑老人限定の「秘密くらぶ」の会員となった老人が、海辺の宿の一室で、意識がなく眠らされた裸形の若い娘の傍らで一夜を過ごす物語。老いを自覚した男が、逸楽の館での「眠れる美女」のみずみずしい肉体を仔細に観察しながら、過去の恋人や自分の娘、死んだ母の断想や様々な妄念、夢想を去来させるエロティシズムとデカダンスが描かれている。第16回(1962年度)毎日出版文化賞を受賞した。
寝ている美女に一体何が起こっているのか…衝撃のラストが待ち受ける・・・!
3.美しき絶世の美少年、ドイツの文豪トーマスマンが描く耽美的な世界『ベニスに死す』
ベニスに死す (映画)
原作 トーマス・マン著
「ヴェニスに死す」
製作 ルキーノ・ヴィスコンティ
製作総指揮 マリオ・ガロ(イタリア語版)
ロバート・ゴードン・エドワーズ
出演者 ダーク・ボガード
ビョルン・アンドレセン
ルキノ・ヴィスコンティ監督(左)とビョルン・アンドレセン
『ベニスに死す』(英語: Death in Venice (オリジナル)、イタリア語: Morte a Venezia (吹替え版)、フランス語: Mort à Venise (吹替え版) )は、1971年に公開されたアメリカ資本のイタリア・フランス合作映画。監督はルキノ・ヴィスコンティ。カラー、シネスコサイズ(2.35:1)、131分。テーマ曲にグスタフ・マーラーの交響曲第5番・第4楽章アダージェットを使用し、マーラー人気復興の契機となったことでも名高い。
トーマス・マン作の同名小説の映画化。『地獄に堕ちた勇者ども』『ルートヴィヒ』と並ぶ「ドイツ三部作」の第2作であるが、主人公がドイツ人(厳密にはモデルとなったマーラーはユダヤ系オーストリア人として当時支配下にあったチェコに生まれているが、その幼時までオーストリアはドイツ連邦議長国であり、他に原作者トーマス・マンも投影されている)であるのみで、他の2作のようにドイツを主舞台にはしていない。
ストーリー
静養のためベニスを訪れた老作曲家は、ふと出会ったポーランド貴族の美少年タージオに理想の美を見い出す。以来、彼は浜に続く回廊をタージオを求めて彷徨うようになる。
ある日、ベニスの街中で消毒が始まる。誰も真実を語らない中、疫病が流行していることをようやく聞きつける。それでも彼はベニスを去らない。
白粉と口紅、白髪染めを施して若作りをし、死臭漂うベニスを彼はタージオの姿を追い求め歩き続ける。ついに彼は倒れ込み、ひとり力なく笑い声を上げる。翌日、疲れきった体を海辺のデッキチェアに横たえ、波光がきらめく中、彼方を指差すタージオの姿を見つめながら彼は死んでゆく。
見てください、この美しさ…たまりません…!!それとヴェニスの海の美しさも相まって物語はとても素晴らしいデカダンスに満ちています。
以上、ちょっと変わった文豪の作品3選どうでしたでしょうか?
お楽しみいただけましたら幸いです!
それでは良い1日を!
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